Q.7 トッカビは何をめざしていくのでしょうか?

トッカビの変わらない思い、考え方

「在日の生活と現実から出発した民族教育」

トッカビが大切にして活動を進めてきたこの思い、考え方は、これからもかわりません。

どんな運動を進めていくにあたってにも、
当事者の思いや、要求、ニーズを把握する中から
必要な事業がおのずと見えてくるからです。

やや古めかしい表現にみえるかもしれませんが、
この精神は、取り組みの形態や方法が変わったとしても
決してないがしろにできないことであると考えます。

時代の変化に対応するということ

時代は大きく変化し、経過してきました。

トッカビが生み出してきた教育事業も、
八尾市の責任下にある行政事業へと発展してきました。

多文化共生、国際交流、国際理解など
外国人当事者に対する直接的なサポートなどに取り組む
市民グループがトッカビ発足当時とは
比べものにならないほど
全国にたくさん存在するようになりました。

それは、日本社会の外国籍住民、異文化ルーツの人たちの増加が、
ひとつの要因であることはいうまでもありません。

こういった状況にあわせて、
トッカビは、事業対象をベトナム、中国等、
新たな渡日の子どもたちへも広げ、
その中からみえてくる課題に対応してきました。

NPO法人格取得

また、1998年に施行された「特定非営利活動法(NPO法)」に基づき、
大阪府に法人格の取得申請を行い、
2002年9月法人認証を受けることができました。

特定非営利活動法人トッカビでは、
日本で生活する異文化ルーツの人たちに対する支援、交流等の活動を推進することにより、
異文化ルーツの人々と日本人との相互認識と理解を深め、
各々が持つ多様な文化や社会的背景が尊重される、
人権を基調とした多文化共生社会の創造に寄与することを目的として、
活動を進めていきたいと思います。