Q.2 「トッカビ」とはどういう意味ですか?
無窮花からトッカビへ
Q1.にふれられているように、トッカビの母胎となった在日コリアン青年の活動に「無窮花」がありました。1974年11月14日発行、『トッカビニュース』No.1には、無窮花から「トッカビ」に変更したことが次のようにふれられています。
ムクゲという名前のサークルが、あまりにもたくさんあるので、まちがえられてはこまるので私たちの名前をかえることにしました。
「トッカビ」は、朝鮮の昔話に出てくる怪物ですが、とっても強くて恐い反面、チョッピリまぬけで人なつっこいところがあります。
私たちは、差別にまけず差別とたたかう勇気と、だれからも愛される明るさをもつために、この名前をつけました。
また、活動資金をつくるためによびかけた「『トッカビ』のくつしたを!」のチラシには、
朝鮮の伝説や民話の中に出てくる空想的動物のことです。とっても強くて恐くて、そのくせ非常にユーモラスで、親しみのある怪物です。トッカビは朝鮮の民衆の中に親しまれて、育ってきました。そして、いま、それは、私たちの中に抵抗の精神として、明日への希望として脈々といきづいているのです。
朝鮮の民衆の中で親しまれ、育ってきたように、トッカビの活動が、在日コリアンだけでなく、学校の先生や、地域の多くの人々に支えられながら、広がり、大きくなっていくことの願いがこめられていました。
こんな絵本もありました。