多文化新聞隊「コミュニティのおにいちゃん・おねえちゃんになろう」プロジェクト

多文化新聞隊の活動が、2007年続き、2008年も全労済地域貢献助成事業に選ばれました。この助成事業の子ども分野 は今年が2年目で、全国から230件の応募があり、その中から10件が採択されました。選考では、①申請活動がコミュニティーの形成、発展、再生へ及ぼす 効果、影響が大きいかどうか。②子どもの健やかな育ちへの貢献度が高いかどうか。③団体及び活動の発展性、社会的波及効果が大きいかどうか、に加えて、従 来の取り組みを継続する活動よりも従来の活動を一層充実させる取り組み、モデル的な活動として注目されそうな活動、さらに、より地域に密着し、より地域社 会に貢献するという点にそって選定されそうです。
 2007年助成事業で新聞隊メンバーは、地域内のベトナム料理店への取材、在日コリアン1世2世の聞き取り、ベトナムにルーツのある大学生にベトナム料 理を教えていただいたり、ミックスルーツのチャリティーライブへの取材など、本当に様々な取材活動を行いました。中でも一番メンバーの心に残った取材が、 神奈川県の大和市にある「すたんどばいみー」と、とよなか国際交流協会でボランティアをしている学生への取材でした。自分たちより少し上の同じルーツを持 つおにいちゃん、おねえちゃん、そして、そこに参加している自分たちと同世代や下の世代の子どもたちとの出会いがありました。メンバーにとってその空間 は、とても居心地が良くて、とてもうらやましくて、「私たちにもあんなおにいちゃんとかおねえちゃんがいたらいいのに…」という思いから、「私たちが、下 の世代の子どもたちのために、おにいちゃん、おねえちゃんになりたい!」と思うようになりました。 取材で出会った同じルーツを持つ「おにいちゃん・おねえちゃん」のいる安心感、心強さ、居心地の良さを自分たちの地域にいる下の世代の子どもたちにも感じ てもらいたい、居場所をつくりたいという思いが芽生えてきました。
 そこで、2008年は、「コミュニティのおにいちゃん・おねえちゃんになろう」プロジェクト~外国にルーツのある青年の自己肯定感を育む事業~として、 助成金の申請を行い、100万円の助成を受けることが出来ました。採択理由には、<今まで活動を受けてきた第一世代がおにいちゃん・おねえちゃんとして、 外国にルーツがある社会的背景に対する肯定感を育むプロジェクトを推進する点が評価されました。様々な言語や文化を受け入れ、継承していくことで子どもた ちが自信を持ち、居場所を持つことを期待します。>とありました。今後も新聞隊の抱いた思いを大切にしながら、他地域の方々との交流を通して学び、このコ ミュニティーで次世代の子どもたちにとって、「おにいちゃん・おねえちゃん」のいる居場所づくりを勧めていきたいと思います。そして、その思いが次の世代 へと受け継がれていってほしいと思います。

多文化新聞隊「おにいちゃん・おねえちゃんになろう」プロジェクトは、(財)キリン福祉財団『キリン・子ども「力」応援事業』からも、<…文化や民族につ いてのアイデンティティの継承や肯定感の醸成、思いを共有し夢や希望をふくらませる意義ある取り組み…>と評価され、全労済同様、助成対象に選定されてい ます。
 全労済は、東京本社で贈呈式が行われましたが、キリン福祉財団は、財団スタッフ、キリンビール中河内地区担当営業本部より2名の方がトッカビ事務所へ来所され、新聞隊メンバーに直接、決定書と助成金目録が手わたされました。
 少し仰々しい雰囲気に緊張気味だったメンバーも、事業内容の質問には、しっかりと答えていました。